インライン スプライス溶接
超音波溶接機
ドイツSchunk社は、世界各国に約7,000台の販売実績があり、非鉄金属分野の溶接では約60%のマーケットシェアを持つ自動車ワイヤーハーネス製造用を中心とした超音波溶接機の専門メーカーです。従来、接続方法は圧着(Crimp)による接続が主流ですが、信号通信の多重化、自動車のハイブリット化、電気自動車等の技術革新が進むにつれて接続抵抗が著しく少なく、多数のワイヤーを同時接続可能な利点などから、アース回路あるいは、パワートレイン用アルミ線などの溶接にSchunk超音波溶接(UltrasonicWelding)の技術が採用されています。
スプライス溶接:ワイヤーとワイヤーの溶接
エンド スプライス溶接
Minicシリーズ
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自動車ハーネス製造用に最も多く採用されている機種です。端子+ワイヤー接続、小断面積溶接が可能なタイプなど多くのバリエーションがあります。
GS シリーズ
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Minicを大型化したシリーズ。
最大設定溶接可能サイズ:50㎟。
大きな断面積溶接に対応した機種で強制冷却ファンを標準装備しています。GS50はソノトロードの両端を保持することで大きな加圧力を与えます。
端子溶接:銅端子とワイヤー(銅/アルミ線)の溶接
集中アース端子+銅ワイヤー
銅端子+アルミワイヤー
DS-20GT
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バラ端子にワイヤー(断面積20㎟まで)を溶接する集中アース端子用として多く採用されています。
被覆クリンパーは溶接が正常に行われた場合にのみ作動します。
DS-20Ⅱ
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多様な端子、大きな断面積のワイヤー溶接に対応可能な最新型の溶接機です。
加圧力の変更はソフトウェアー上からの変更だけでなく、エアーシリンダーのサイズ変更により、より広範囲に対応可能です。
また端子クランプは左右のみならず、アンビル方向へのクランプ機能もあります。
DS-20MAK
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連鎖端子用溶接機です。
モデルにより端子のフィード方向(サイドbyサイド/エンドtoエンド)に適応しています。
溶接機が溶接不良と判断した場合にはワイヤーを端子から切り落とす機能を備えています。
電極溶接: パワーモジュール上でのバスバー/端子溶接
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パワー制御素子(IGBT)を複数搭載したパワーモジュールのパッケージィングでは、Direct Copper Bondingと呼ばれるセラミック基盤上の銅箔にバスバー或は端子を超音波溶接で接合する方法が近年行なわれるようになりました。
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Schunkが開発した自動機にDS-20をベースとした溶接機が組み込まれています。
板材溶接: 銅 +銅/銅+アルミ板の溶接
薄膜溶接
薄板溶接
LS-C
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堅牢な構造及び両端支持のソノトロードにより大きな面積の板材溶接、あるいは大きな断面積のワイヤーの接続に採用されています。
エナメル線溶接: モータ巻線の端子との溶接
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従来被覆を剥がした後にブレージィング(蝋づけ)あるいは圧着などにより行っていた接続を、被覆を除去することなく薄い銅スリーブを被せ端子に直接溶接することができます。
薄膜溶接: 太陽電池パネルへのアルミ集電箔溶接
DS-35
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Schunkが金属溶接に使用している通常の周波数と異なる周波数(35000Hz)を使用しています。
ガラス基板上生成された薄膜太陽光電池に集電用アルミ箔を全自動で溶接します。
この機種はFPCの接合にも利用できます。